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サッカーチームのホームページ制作・運用に役立つ情報をお届けします。

HP運営のコツ

「HPを更新できる人が、3月にいなくなる」役員が毎年替わるチームのための『引き継げるホームページ』の作り方【引き継ぎシート付き】

「HPを更新できる人が、3月にいなくなる」役員が毎年替わるチームのための『引き継げるホームページ』の作り方【引き継ぎシート付き】

「来年度、HP担当どうします?」

この一言が出るのは、たいてい2月の終わりです。そして、たいてい決まらないまま4月になります。

少年団やクラブチームのホームページが止まる理由はいくつかありますが、そのどれよりも静かに、そして確実にHPを終わらせるのが「担当者の卒団」です。更新が得意なお父さんが1人いる。その人の子どもが6年生になる。3月に卒団する。4月から、誰も触れなくなる。多くのチームで、これがそのまま起きています。

しかも怖いのは、更新が止まることそのものではありません。更新は、また誰かが始めればいい。本当に取り返しがつかないのは、ドメインとサーバーの契約が、前任者の個人アカウントと個人のクレジットカードに紐づいたまま消えることです。この記事では、役員が毎年入れ替わる前提で「引き継げるホームページ」をどう作るかを、そのまま使える引き継ぎシートつきで整理します。

引き継ぎが失敗する理由は、だいたい3つ

「ちゃんと引き継ぎましょう」で解決するなら、誰も苦労していません。うまくいかないのには理由があります。

理由1:引き継ぐものが、前任者のスマホとメールの中にしかない

ドメインの更新通知は前任者のGmailに届きます。サーバーのログイン情報はブラウザに保存されたままです。写真はスマホのカメラロールにあります。つまり引き継ぐべきものが、そもそもチームの手元にありません。前任者に悪気はなく、ただ「自分のもの」と「チームのもの」の境目が最初から引かれていなかっただけです。

理由2:引き継ぎの時期が、1年でいちばん忙しい3月に重なる

卒団式、最後の大会、名簿の更新、新入団の受付。3月のチーム役員は、ホームページのことを考えている余裕がありません。結果、引き継ぎは「あとでLINEで送ります」で終わり、その「あとで」は来ません。

理由3:「HP担当」が、そもそも役職表に載っていない

会計、広報、配車、審判。役職は決まっているのに、HPだけは「詳しい人がなんとなくやっている」状態のチームが多くあります。役職表にない仕事は、引き継ぎの議題にも上がりません。逆に言えば、役職表に1行足すだけで、引き継ぎは自動的に議題になります。

ステップ0:いちばん先に確認するのは、更新のやり方ではなく「支払い」

引き継ぎというと投稿方法の説明から始めがちですが、順番が逆です。最初に押さえるのは、ドメインとサーバーの契約者・連絡先メール・支払い方法・更新日の4点です。

危険なのは、次のパターンです。

  • ドメインの契約が、前任者の個人Gmailに紐づいている
  • 支払いが、前任者の個人クレジットカードになっている
  • 更新日が何月なのか、誰も知らない

この状態だと、前任者が卒団してメールを見なくなった時点で、更新の案内は誰にも届きません。カードの有効期限が切れれば決済も止まります。そしてドメインは、失効するとある日サイトごと表示されなくなります。数年かけて積み上げた記事も、検索順位も、名刺やチラシに刷ったURLも、まとめて無効になります。HPの引き継ぎで唯一「取り返しがつかない」のがここです。

対策はシンプルで、チーム名義に寄せることです。

  1. チーム名義のメールアドレスを1つ作る。無料のもので構いません(例:teamname.hp@gmail.com)。ドメイン・サーバー・各種サービスの連絡先を、すべてこのアドレスに変更します。以降、担当が替わってもアドレスは替わりません。
  2. 支払いをチームのお金に切り替える。チーム口座のデビットカードやプリペイドカードが使えれば理想です。難しければ「会計担当が立て替え、年1回の総会で精算する」と会計ルールに明記しておけば実務は回ります。大事なのは、誰のカードかを全員が知っている状態にすることです。
  3. 更新日をチームの年間予定に書き込む。ドメインとサーバーの更新月を、大会日程と同じカレンダーに載せます。「毎年◯月:ドメイン更新」の1行があるだけで、失効の事故はほぼ防げます。

ステップ1:引き継ぎシートを「1枚」作る

引き継ぎ資料は、分厚いほど読まれません。A4で1枚、項目を埋めるだけのシートにします。以下をそのままコピーして使ってください。

■ ○○FC ホームページ引き継ぎシート(更新日:2026/  /  )

【1.住所と契約】
ホームページURL      :
ドメイン取得サービス  :(例:お名前.com)
 契約者アカウント    :
 更新日(毎年)      :  月
サーバー会社          :(例:エックスサーバー)
 契約者アカウント    :
 更新日(毎年)      :  月
支払い方法            :(誰のカード/チーム口座)
SSL(https)          :自動更新 ・ 手動更新

【2.ログイン情報】
WordPress管理画面URL :
 ID                 :
 パスワードの保管場所 :(例:チーム共有のパスワード管理アプリ)
※パスワードそのものはこの紙に書かない

【3.つながっているサービス】
チーム共通メール      :
問い合わせの受信先    :
Googleアナリティクス  :有 ・ 無
Googleサーチコンソール:有 ・ 無
Instagram / X / LINE  :アカウント名と管理者

【4.写真・素材の置き場所】
写真の保管先          :(例:Googleドライブ「○○FC写真」)
ロゴ・エンブレムの原本:
使用可否の確認状況    :(肖像権の同意書の保管場所)

【5.毎年やること】
  月:ドメイン更新     月:サーバー更新
  月:新年度の選手名簿の差し替え
  月:年間スケジュールの更新
  月:卒団生の入れ替え

【6.困ったときの連絡先】
制作・保守の依頼先    :
 担当者名/連絡先    :
前任者の連絡先        :(引き継ぎ後3か月は残す)

ポイントは2つあります。ひとつは、パスワードそのものを書かないこと。書くのは「どこに保管してあるか」だけにして、実物はチームで共有しているパスワード管理アプリやクラウドの共有フォルダに置きます。紙やLINEのトーク履歴に平文で残すと、卒団した保護者のスマホの中にチームのパスワードが残り続けます。

もうひとつは、前任者の連絡先を3か月残すこと。引き継ぎ直後の質問は必ず出ます。「3か月だけ」と最初に決めておくと、前任者も引き受けやすくなります。

ステップ2:渡す前に、更新作業を「3つ」まで減らす

引き継げないHPには、共通点があります。前任者がやっていた作業が多すぎるのです。

試合結果、練習予定、お知らせ、選手紹介、コーチ紹介、フォトギャラリー、スポンサー一覧、年間スケジュール。前任者は1年かけて慣れたのでこなせますが、初日の後任にとっては8種類の宿題です。たいてい、最初の1回で心が折れます。

渡す側がやるべきなのは、丁寧なマニュアルを書くことではなく、作業そのものを減らしてから渡すことです。日常的に更新するものは、多くても3つに絞ります。

  • お知らせ(月1〜2回)
  • 試合結果(試合のあった週)
  • 年間スケジュール(年度替わりと変更時)

選手名簿の入れ替えやページの追加といった「年に1回あるかないか」の作業は、後任に覚えさせず、制作会社や保守の依頼枠として外に出してしまう。そのほうが結果的に安く、確実に続きます。更新が止まる仕組み自体については、「サッカーチームのホームページ、なぜ更新が止まる?」でも詳しく書いています。

ステップ3:引き継ぎは3月ではなく、12月に始める

3月の引き継ぎがうまくいかないのは、時間がないからです。だったら、時間があるうちに始めます。おすすめは12月です。来年度の役員の打診が動き始め、まだ卒団式の準備には入っていない時期です。

時期やること
12月引き継ぎシートを前任者が埋める。契約と支払いの名義を確認する。
1月後任を決める。役職表に「HP担当」を1行足す。
2月後任が、前任者の横で1回だけ更新してみる(お知らせ1本でよい)。
3月ログイン情報を移す。連絡先メールをチーム名義に変更する。
4月後任が単独で新年度のお知らせを投稿。前任者は見るだけ。
5〜6月質問対応期間。ここまでで前任者は完全に離れる。

「2月に、横で1回やってもらう」がいちばん効きます。説明を聞くのと自分で押すのとでは、残るものがまったく違います。逆に言うと、口頭説明とマニュアルだけの引き継ぎは、ほぼ引き継げていません。

いちばん確実なのは、「引き継がなくていい部分」を増やすこと

ここまで引き継ぎのやり方を書いてきましたが、身も蓋もないことを言えば、引き継ぐ量が少ないHPほど、引き継ぎは成功します。

たとえば、練習予定をGoogleカレンダーと連携させておけば、カレンダーに予定を入れるだけでHPが更新されます。カレンダーの操作なら、引き継ぎの説明は要りません。試合結果も、LINEで結果を送るだけで記事になる仕組みにしておけば、後任に教えることは「このLINEに送ってください」の一行で済みます。

ウェブつくのホームページには、この考え方をそのまま入れています。試合結果はLINEに送るだけでAIが記事の形に整えて投稿し、予定はカレンダー連携で反映される。管理画面の使い方を覚えなくても回るので、担当が毎年替わるチームでも止まりません。実際の画面は「サッカーチームのHP更新、LINEで5分。」で公開しています。

また、ドメインとサーバーの管理を制作側に預けてしまうのも手です。契約と更新をこちらで見ていれば、担当者が替わっても失効の心配がなくなります。ウェブつくでは2年目以降に月額5,500円の保守プランをご用意していて、この管理も含まれています。

まとめ:引き継げるかどうかは、年度末ではなく「作るとき」に決まっている

最後に、この記事のポイントをまとめます。

  • 更新が止まるのは戻せるが、ドメイン失効は戻せない。最初に見るのは契約者・連絡先メール・支払い方法・更新日の4点
  • 連絡先はチーム名義のメールアドレスに寄せる。個人のGmailに紐づけない
  • 引き継ぎ資料はA4で1枚。パスワードは書かず、保管場所だけ書く
  • 渡す前に、日常の更新作業を3つまで減らす
  • 引き継ぎは3月ではなく12月に始め、2月に「横で1回やってもらう」
  • いちばん効くのは、そもそも引き継がなくていい仕組みにしておくこと

チームは毎年、人が入れ替わります。それは弱点ではなく、少年団やクラブチームの当たり前の姿です。問題は、その当たり前を前提にしないままホームページを作ってしまうことのほうにあります。

ウェブつくは、サッカーチーム専門のホームページ制作サービスです。担当者が毎年替わっても続く運用まで含めて設計しています。「今のHP、うちのチームで引き継げる状態になっているだろうか」と気になった方は、下記からどうぞ。

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